診療部長挨拶

ABOUT

埼玉医科大学病院リハビリテーション科のホームページをご覧いただきありがとうございます。当科では、患者さんが持つ様々な機能を最大限に引き出し、活動していただくことを目標として、リハビリテーション治療に取り組んでおります。日々、医療技術は進歩していますので、全ての疾患を治療対象とする我々は、体の機能やすべての病気・治療法に対する知識を常にアップデートし、スタッフ間で共有できるよう努力しております。ひとりひとりの病気や治療の状況を把握し、最小限のリスクで最大限の効果を発揮できるように、医学的知見に基づいた方法を検討・実践していきます。少しでも皆さまのお役に立つことができましたら幸いです。


私はもともと整形外科医であり、運動器疾患を専門としております。その私が、半年前に肩を負傷し、全身麻酔下に整形外科で手術を受けました。手術そのものが大切であることは言うまでもありませんが、どこまで機能を回復できるかに関して、リハビリテーション治療も大きな鍵を握ります。どこの骨・関節・筋肉等に問題があるから、どのような症状が残存しているのか、だからどのような訓練を行うのが良いか、など、日々考えながらリハビリテーション治療を行う重要性を実感しております。また、怪我をせず、一生運動し続けられる体を作るためには、どのようなトレーニングを行うのが良いか、も非常に重要な課題だと改めて感じております。

また、私はライフワークとして、“がんロコモ”(https://locomo-joa.jp/locomo_cancer/)の予防に力を入れています。がん患者さんが最期まで歩き続けるためには、がんの治療と並行して、適切に運動器の管理を行う必要があります。緩和医療科とも連携しつつ、患者が動き続けられるように治療することで、生命予後の改善にもつながると感じています。


当科では大学病院のあらゆる診療科の依頼に応えるべく、幅広い専門分野を持つ医師・療法士とともに治療にあたっています。すべての人が、その人がもつ機能を最大限に活かすためにはどうすれば良いか、その機能をいかに維持し続けることができるか、について、皆で勉強し、知識を活かして日々の治療に活かしていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

略歴

1998年 3月 3月 東京大学医学部医学科卒業
4月

東京大学医学部整形外科入局

関連病院や癌研究会附属病院で一般整形外科やがん、リハビリテーション治療について研修
4月 東京大学医学部整形外科入局
関連病院や癌研究会附属病院で一般整形外科やがん、リハビリテーション治療について研修
2007年 3月 3月 東京大学医学系研究科外科学専攻整形外科学大学院修了
4月 東京大学医学部附属病院整形外科助教
4月 東京大学医学部附属病院整形外科助教
2008年 4月 4月 医局長(1年間)
2009年 10月 10月 がん感染症センター都立駒込病院骨軟部腫瘍科
2011年 4月 4月 東京大学医学部附属病院整形外科助教
2014年 7月 7月 東京大学医学部附属病院リハビリテーション科助教
8月 同講師
8月 同講師
2019年 4月 4月 同准教授、医局長
2021年 1月 1月 埼玉医科大学病院リハビリテーション科教授
2022年 4月 4月 同診療部長